鼻水の色や特徴と考えられる病気
鼻水の色や特徴によって、考えられる病気は異なります。鼻水症状が見られる場合には、ご参考ください。
透明な鼻水
サラサラとして垂れやすい鼻水です。
考えられる病気：引き始めの風邪、アレルギー性鼻炎など
白い鼻水
粘り気のある鼻水です。
考えられる病気：ピークを迎えた風邪によく見られます。
黄色い鼻水
粘り気があり、においのある鼻水です。
考えられる病気：風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など
緑色の鼻水
粘り気があり、においのある鼻水です。
考えられる病気：風邪、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など
赤い鼻水
血が混じっている鼻水です。血液のにおいがすることもあります。
考えられる病気：鼻出血、異物、悪性腫瘍など
茶色い鼻水
少し粘り気のある鼻水です。
考えられる病気：副鼻腔炎、悪性腫瘍など
黒い鼻水
サラサラした鼻水です。
考えられる病気：真菌感染症など (真菌：カビのこと)
鼻水の色や特徴でわかること
細菌やウイルスへの感染・炎症の有無、出血の有無、タンパク質の量などにより、鼻水の色や粘度には違いが生じます。 褐色系の場合は出血を、粘り気があるときには細菌・ウイルス感染やアレルギーを疑います。黄色っぽいものは、免疫機能が働いている証拠です。 特に色がついていたり、粘り気がある場合には体調不良や病気を疑ってみるのが良いでしょう。
子どもの鼻水と風邪について
鼻水の色や特徴は、体調不良や病気のサインとなります。
お子様の鼻水が出たときには、その様子を観察してみてください。
透明な鼻水の場合
一般的には、初期の風邪が疑われますが、アレルギー性鼻炎の可能性も考慮します。
黄色い鼻水の場合
死んだ細菌・ウイルス、それらと戦った白血球によって黄色っぽくなります。風邪が治りかけているものと考えられます。
咳がひどくなる場合は注意が必要
風邪の悪化により、副鼻腔炎に進展することもあります。
風邪が治りかけの時の鼻水の色やその他の症状
風邪が治りかけると出る症状
- 黄色っぽい粘り気のある鼻水
- 喉の症状だけが残っている
- 痰が増える
- 日中の眠気、疲労感
なぜ治りかけの鼻水は色がついているのか
死んだ菌、またそれらと戦った白血球が混じるため、黄色っぽく、また粘り気の強い鼻水が出ます。
このような症状が出たら受診しましょう
鼻詰まり、頭痛などが見られるときには、急性副鼻腔炎への進展を避けるためにも、耳鼻科を受診するようにしましょう。
よくあるご質問
透明でサラサラの鼻水であれば、病気の心配はありませんか？
一概には言い切れません。透明でサラサラの鼻水でも、垂れてくる場合には何らかの異常（風邪・アレルギー）が起こっている可能性があります。
黄色い鼻水は治りかけのサインとききましたので、受診は不要ですか？
黄色い粘り気のある鼻水は、副鼻腔炎の場合にも見られます。念のため、受診されることをおすすめします。
鼻水が喉の方へ流れてきます。
後鼻漏という状態ですね。副鼻腔炎など、病気を原因としていることもありますので、一度ご相談ください。
子どもの鼻水がなかなか治らないのですが…
鼻水がなかなかすっきりしない主な原因としては、細菌感染またはアレルギー性鼻炎が挙げられます。
いずれも治療による症状の軽減・解消が可能ですので、一度ご相談いただければと思います。
必要に応じて、抗生物質や抗アレルギー薬も使用します。また当院では、アレルギー性鼻炎に対する日帰りでのコブレーション治療も行っております。
ひどい鼻水、鼻詰まりに鼻うがいに効果はありますか？
はい、鼻の通りが良くなります。細菌・ウイルスも一緒に排除できます。
親の鼻の病気や症状は、子供にも遺伝しますか？
鼻の病気の中でも、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に関しては、多少の遺伝的原因が関与しているものと思われます。それ以外の鼻の病気においては、遺伝の影響はほとんどないと言えるでしょう。
